こんにちは、sheep2015です。突然ですが、まずは私の本棚を見てください。
見事にハヤカワ文庫の青い背表紙*1で埋まっていますね。こうなった原因は、去年「聞き覚えがあるSF」を買いあさる企画をやったのもありますが、そもそも普段からSFをよく読んでいるからです。
どんな本を読むかは自由に決めていいとはいえ、さすがにこうも本棚が一色だとさびしいので、普段読まないジャンルの本を手に取るにはどうしたらいいか、この一か月間いろいろ試してみました。今回の記事は、その試行錯誤の日々の記録となっています。どうぞお楽しみください
本屋ーやっぱりハヤカワ文庫
まず足を運んだのは本屋。書店員さんが作った魅力的なポップを頼りに、普段読まない本を手に取ってやろうという魂胆で意気揚々と入店しました。が、店を出たときに持っていたのは、やっぱりハヤカワ文庫。
どうしてこんなことになったのか言い訳すると、ついいつもの周遊ルート沿いに進んでしまい.、ハヤカワ文庫の棚に吸い込まれたのが敗因でした。とはいえ、ハヤカワ文庫ではありますがSFではない「パン焼き魔法使いのモーナ、街を救う」を買えたので、まぁよしとします。次にいきましょう。
古本屋ー足を使おう
続いて向かったのは神保町。いわずと知れた古本屋街です。ここなら、入店したときにハヤカワ文庫の棚に吸い込まれることはないので、いろんな本を買えるはず…!!
ハヤカワ文庫を豊富に揃えてくださっている「アットワンダー」と「羊頭書房」は、今回は泣く泣く素通りして古本屋めぐりを始めます。蛇足ですが、この2つの古本屋さんには「聞き覚えがあるSF」を漁る企画の時には大変お世話になりました。
結果から申し上げると、今回は大成功。みごとハヤカワ文庫以外の本を購入することに成功しました。
新刊本や人気の本が多く並ぶ本屋とは違い、古本屋ではかなり以前に出た本やニッチな本に触れられます。それに価格も安めなので(一部例外もありますが)普段は手に取らない本を手に入れるには最適の場所といえるかもしれませんね。
図書館ー「手に取る」ことはできるけど
本のことなら忘れてはいけないのが図書館。近所の図書館は小説を作家名のあいうえお順で排架してくれているので、棚を眺めているだけで様々なジャンルを目にすることができます。
そうしてふと目についた本を手に取ってパラパラ眺めることもできるので、普段は手に取らない本を手に取るにはうってつけです。蛇足ですがこれを「ブラウジング」というそうです。
というわけで借りたのが「ロイスと歌うパン種」。先ほども登場した、本屋で買った「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」にも出てきた「パン種」というワードに目が留まり、手に取りました。これぞブラウジングのなせるわざです。そしてこの本がきっかけでパン焼きという新しい趣味もできました。
しかし、一つ問題が…。当たり前といえば当たり前ですが、図書館は本を買うところではなく本を借りるところです。つまり、読んだ本が手元にとどまることはありません。普段読まない本を手にとることはできても、自室の本棚の多様性を向上させることにはならないのでした。
大学生協ー学部の強みを活かす
最後に訪れたのが、大学生協。正確には生協の中の本屋、「書籍部」です。最近の生協は教科書だけでなく、漫画や小説もかなり充実しています。今回は、総合大学に通っていることを活かして他学部の生協に潜入して本を漁ってみました。
そして選んだのがこちらになります。小説を買うはずだったのに、なぜか解説書を買ってました。まぁ友達の研究している分野が載っている本だったので、しょうがないです。高校の時も生物の授業は好きだったし…。
とはいえ、こうした思いがけない出会いこそ求めていたものだったのでよしとします。それに、生協の組合員証を出せば割引がきくのもうれしいところです。
まとめーぶっちゃけ、本棚は自由
というわけで、「普段手に取らない本」を求めて本屋、古本屋、図書館、大学生協をめぐってみました。結果的には、「本棚の多様性を向上させる」という点では古本屋と大学生協が役に立つということがわかり、自室の本棚も彩りが増してきて満足です。
とはいえ、最初にも言ったようにぶっちゃけ本棚に何を並べるかなんて個人の自由なので、どれだけジャンルが偏っていようが気にすることはないし、ましてや他人にケチをつけられる筋合いはまったくありません。だから、これを読んでいる方が「偏った本棚」を持っていたとしても、古本屋に行ってそれを改善しろなどと言うつもりは私にも全くないです。
ただ、普段自分が読まないジャンルの中に、自分と波長が合う本が埋まっている可能性はあるので、もしもそういう可能性に賭けてみたくなったときにはこの記事が参考になればよいなと思います。というわけで以上、sheep2015による本棚多様性の向上への旅でした。またどこかでお会いしましょう。
*1:ちなみにハヤカワ文庫の背表紙には青以外の色もある。念のため