ひつじ図書協会

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本好き大学生のための書評寄稿のススメ

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どうもこんにちは、本好き大学生の一員sheep2015です。

 

早速ですがみなさん、書評、書いてますか?

 

「書評」というと堅苦しく聞こえますが、「読書感想文」や「本の紹介文」なら書いたことはある、という方は多いのではないでしょうか。とはいえ、夏休みの宿題や大学のレポートでもなければ、なかなか書評を書こうとは思いませんよね。ですが、もしも自分が書いた本のレビューがメディアに掲載されて、しかも報酬も発生するとしたら?

 

というわけで、この記事では、あなたが書いた本のレビューを掲載してくれるメディアを紹介します。sheep2015が実際に手を出したものを選んでいるので、半ば体験談と思って読んでくだされば幸いです。

 

 

 

ブックレコメンド

「ブックレコメンド」はレスキューワーク株式会社が運営する、読書好きのための「読んだ本の次に読む本」を紹介するサイトです。寄稿は簡単で、

 

1,紹介する2冊の本

2,それぞれのあらすじ、読んだ感想

3,本と本の繋がり

 

の3点をプロフィールと共に応募フォームに入力して送信すればOKです。しばらくすると、採用の可否を知らせるメールが届きます。あとは誤字・脱字などの確認をメールでやり取りして、公開、という流れです。

 

ただ本を紹介するだけではなく、「次に読む本」を考えるという一捻りがあるのが面白いメディアです。特に「本と本の繋がり」は採用されるかどうかに大きく関わるようなので、本好きとしての腕の見せ所です。

 

 

 

 

寄稿の心得

注意点としては、最初に投稿する際には「課題本」を含める必要があるということ。課題本は2か月ごとに5冊ほど設定されるので、初めて寄稿する時にはこのうちのどれかを「次に読む本」あるいは「先に読む本」に含める必要があります。

 

とはいえ以前は「課題本を含む、3記事をまとめて寄稿する*1」という形式だったので、ハードルはずいぶん下がったと思います。それに、二回目からは自分の好きな本を選べますし、課題本を通して面白い本に出会うこともできます。

 

もう一つ注意しておきたいのは古い本*2を紹介する場合は、その理由を明記すること。私の推測ですが、これは審査を円滑にするためだと思います。あまりに古い本だと入手が難しいこともありますからね。

 

とはいえ私は1979年に初版が出版された「はてしない物語」(ミヒャエル・エンデ)を扱った記事でも採用していただけたので、紹介理由を明確にすれば古い本でも採用してもらえるようです。安心して思い出の一冊を紹介しましょう。

 

 いろいろ書きましたが、「ブックレコメンド」のいちばんいいところは気軽に寄稿できるところです。「課題本」をチェックして、まずは試しに寄稿してみましょう。さぁ、あなたは、どんな「次に読む本」を選びますか?

 

 

 

 

 

 

「書評キャンパス」に寄稿する (大学生限定)

週刊読書人」という出版物をご存じでしょうか?古本の聖地神保町に本社をおく、株式会社 読書人が発行する半世紀を超える歴史を持つ書評紙です。この歴史ある書評紙で、2017年から始まった「現役大学生が自ら選書し、書評する」コラムが「書評キャンパス」です。

 

本棚と自販機が並ぶ神保町の街角の風景

神保町の街角には自販機のように本棚が並ぶという…


 

「現役大学生」という規定はもちろん、大学名、学年、本名を出す必要があったりと「ブックレコメンド」と比べるとかなりハードルは高いかもしれません。とはいえこれも、執筆したものがweb上だけでなく印刷物として世に出ることもあるからで、ハードルの高さに見合った達成感は得られます。

 

また、題材とする本を自分で選べること、執筆料に加え選んだ本の購入代金ももらえる場合もあることも「書評キャンパス」の魅力です。ですが、何よりのメリットは「週刊読書人の副編集長が指導をしてくれる」ことだと言えるでしょう。自分の書いたものを文章のプロに指導してもらえる機会は中々ありません。お金を払ってでもお願いしたいくらいですね。

 

応募方法

まずは応募フォームから申し込みをして、書評を書く本の選定や締め切りについてメールでやりとりした後、書いた書評を編集部に送ります。しばらくするとコメントがつけられて初稿が返ってくるので、何度か*3修正を繰り返した後、審査を経てめでたく掲載の運びとなります。

 

今のところ応募期限などは設定されていないので、長期休みなどで時間があるときに応募するのもいいかもしれません。詳しい応募条件などは読書人のサイトの「書評キャンパス応募フォーム」をご覧ください。

 

 

 

 

 

番外編:読書ブログを立ち上げる

恐らく今回紹介する方法の中では一番手間がかかりますが、ある意味一番楽しい方法でもあります。

 

当ブログのトップページです

 

本の感想を書くだけなら、ツイッターで読書垢を始めるだけでもいいですし「読書メーター」や「本が好き!」などのサービスを使う手もあります。ぶっちゃけ、手間暇かけてブログなんてつくらんでも本の感想を発信することは可能なわけです。

 

それでも私が読書ブログをやっているのは、いわばブログという自分の「城」を持つことで色々なことができるからです。例えばそれは、合計3000字超の長文で推しの本について語ることであり、長編小説をネタに東大入試みたいなものをつくることであり、(下心丸出しですが)ブログを収益化して収入を得ることであるわけです。

 

「ブックレコメンド」や「書評キャンパス」に寄稿するのとは違い、一から掲載媒体をつくるのは確かに手間ではあります。ですが、色んな本について自分の思うことをおおいに語ってみたいと思う方は、読書ブログの立ち上げを検討してみてはいかがでしょうか。 

 

 

最後に

書評の寄稿を受け付けているメディアについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?書評を書くのはたしかに大変ですが、書き始めると文章が上達するのはもちろん、推しの本を人にプレゼンするのが上手くなるなどのメリットがあります。

 

あなたも本を読むだけの段階から、本を読んで書評を書く段階へと、一歩踏み出してみませんか?

 

 

*1:つまり、3×2=6冊を一気に紹介するということ

*2:出版や文庫化、改訂から3年程度以上が経過したものが該当するようです。

*3:人によって回数は変わるようです。私は一回でした。