ひつじ図書館

本と映画の感想ブログです。SFおおめ、恋愛すくなめ。

「熱帯」(森見登美彦)読書リレー#20

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」。第20回の今回は、「熱帯」(森見登美彦)を紹介します。 前回の「アイの物語」(山本弘)の記事はこちらから www.bookreview-of-sheep.com 「熱帯」あらすじ 京都脱出? 高次元存在としての物語 前回との…

「アイの物語」(山本弘) 読書リレー#19

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」。第19回の今回は、アンドロイドが語る千一夜物語「アイの物語」(山本弘)です。 前回の「The Book」(乙一)の記事はこちら www.bookreview-of-sheep.com 「アイの物語」あらすじ 七つの物語 「うまい」仕組…

読書リレー#18 「The Book」(乙一)

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」。第18回の今回は、前回に続いて人気漫画シリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ小説「The Book 」(乙一)です。微ネタバレありなので、ご注意ください。 前回の「恥知らずのパープルヘイズ」の記…

「日本SFの臨海点 中井紀夫 山の上の交響楽 」(伴名練 編)

星新一のショートショートをパワーアップさせたような作品が満載の短編集「日本SFの臨海点 中井紀夫 山の上の交響楽」の中から、sheep2015が特に面白いと思った4作品を感想を添えて紹介します。(ネタバレあり) 作品情報 「山の上の交響楽」 「殴り合い」 …

恥知らずのパープルヘイズ 読書リレー#17

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」。第17回の今回は人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品「恥知らずのパープルヘイズ」(上遠野浩平)です。 前回の「悟浄出世」の記事はこちらから www.bookreview-of-sheep.com 「黄金の風」 …

一歩踏み出せない人へ 「悟浄出世 」読書リレー#16

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」。第16回の今回は「西遊記」のスピンオフ作品とも言える「悟浄出世」(中島敦)です。 前回の「山月記」(中島敦)はこちらからどうぞ。 www.bookreview-of-sheep.com 悟浄出世 あらすじ 一歩踏み出せない…

李徴の性格を高校生で例えると? 「山月記」(中島敦) 読書リレー#15

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」。第15回の今回は、「その声は、我が友、李徴子ではないか?」で有名な「山月記」(中島敦)です。 山月記 あらすじ 李徴を高校生に例えると? 「臆病な自尊心」とは? 「尊大な羞恥心」とは? まとめ:李…

The Quantum Garden あらすじと感想

今回紹介する「The Quantum Garden」(Derek Kunsken,2019年)は、「量子魔術師」(原題:The Quantum Magician)の直接の続編。 アマゾンのレビューで「前作を超える完璧な続編」と評価されています。 洋書をkindleで読むのは初めてだったので、その辺の感…

ゴリ押しコンゲームと作り込まれた世界観 「量子魔術師」(デレク・クンスケン)感想

作品情報 「量子魔術師」(原題:The Quantum Magician)はカナダ人作家デレク・クンスケンの2018年の作品。日本語版は2019年に金子司訳で早川書房から出版されました。「テクノロジーは、我々を肉体さえ、根本的に変える。クンスケンはそれを見事に示した。…

「量子魔術師」設定解説

「量子魔術師」(デレク・クンスケン)の設定を解説する記事です。読み終わったけど、もうちょっと掘り下げたいという人向けに「世界観」「国家」「地理」「種族」の4つに分けて解説していきます。 そもそも「量子魔術師」ってなんぞやという方はこちらへど…

羅生門(芥川龍之介)読書リレー#14

今回紹介するのは誰もが現代文の授業で読んだであろう名作、「羅生門」(芥川龍之介)です。 「羅生門」 あらすじ 前回との繋がり クソデカ羅生門 「クソデカ羅生門」のここが凄い 次回予告 「羅生門」 あらすじ ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生…

初見が観た「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」

「初見でも絶対に楽しめる」と言われている映画「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」。前情報ゼロで観てきた感想記事です。結論から言えば、素晴らしい作品なので絶対に劇場で観ておいた方がいいです。 !注意! なぜ、初見でも楽しめる? 演出に隠さ…

「宇宙【そら】へ」(メアリ・ロビネット・コワル)

差別やトラウマと闘いながら、主人公が女性宇宙飛行士を目指す「宇宙【そら】へ」(メアリ・ロビネット・コワル)。読んだ感想をまとめました。 宇宙【そら】へ あらすじ 「ガラスの天井」 差別する側、される側 「吐き気」への恐怖 その他雑多な感想 続編で…

潮騒(三島由紀夫) 読書リレー#13

本をリレー形式に繋げて紹介する企画「読書リレー」、第13回は「潮騒」(三島由紀夫)を紹介します。それではさっそく、三島作品の中でも異彩を放つ「平和さ」の影にあるものについて考えていきましょう。 「潮騒」(三島由紀夫)あらすじ 前回とのつながり …

宇宙における愛の意味とは 三体Ⅲ 死神永生(劉慈欣)

今更な気もしますが、「三体Ⅲ 死神永生」を読んで思ったことを備忘録代わりにまとめておきます。ネタバレメガ盛りです。ご注意ください。 「藍色空間」 の活躍 「エディプスの恋人」 「愛」は敗北したのか? 「2001年宇宙の旅」 「藍色空間」 の活躍 「死神…